補正

ブログを書こうと思うんだけど、どうも日曜日の刀ステ千秋楽のことで頭がいっぱいで他のことが考えられない。

ので、2回目だけど刀ステのことについて書くことにする。というか書かないと気持ち落ち着かないんじゃない?ってくらい引きずっている。

今回の刀ステは自分にとって特別で、初めてメディアミックス作品で推しが主役になる作品だったので、なんとか観に行きたいし、良い作品になってほしいとずっと楽しみにしていた。

そんな中でコロナウィルスが流行しはじめて、刀ステもチケット販売を延期した。

そのうち6月の公演を中止して、8月に追加で青年館をやることになり、かなりギリギリにチケット先行がはじまり…と運営側の努力が窺えた。

東京、というか劇場の付近を通勤しているので、観劇も出社も変わらない(むしろ職場の方がよっぽど密)と思い、チケットをかなり必死で抑えにいった。

コロナとはいえ、席数も半分だしチケットは取れたらいいなと思っていたので、最初の先行でなんとか確保した1枚だけでもラッキーと思っていた。

でも、公演直前に舞台でクラスターが発生し、東京の感染者数がどんどん増えていって、刀ステもいつでも払い戻し可、透明マスク着用での演技に切り替わった。

1人でも感染者が出たら即中止、という空気の中で、未払いや払い戻しで当日券が復活しはじめるという刀ステではあり得ない状態になっていった。

実際に観劇に行った際も空席がかなり目につく状態で、直前まで悩んで行かない決断をした人が一定数いたんだなと思う。

そして、千秋楽は自宅で配信を観た。

舞台は生もの、と言われるとおり、自分が観た時より圧倒的に演技に深みが増していたし、キャストの動きも洗練されていた。休演日も3日くらいしかない忙しい状況の中で、この短い期間にすごく成長していて、まず驚いた。

さらに千秋楽のキャスト挨拶で役者の皆さんがいかにコロナ対策をしながら張り詰めた気持ちで舞台に臨んでいたか、という思いを聞いて本編より泣きそうになってしまった。

もちろん本編も本当に良かったし、推しが主演という贔屓目なしに今まででも1、2を争うシナリオだったと思う。

最後の和田琢磨さんの挨拶は特に心にくるものがあって、推しを演じてくれてありがとう、とか、一番悔しかっただろうによく耐えたな、とか色んな気持ちが湧いてきてすごく心に残った。

ただ、すごく下世話な話、コロナ禍という状況が今回の科白劇までの舞台裏をエンタメにしてしまったんだなとも思った。今回の公演は自分にとってすごく思い入れのある作品になったけど、コロナ補正、というか変なフィルターがかかってしまったなという感覚が今はある。

またきちんとした形で本編をやる、ということがかなり匂わされていたので、今回よりは落ち着いた状況で冷静に観られるといいなと思う。

とりあえず今は科白劇キャストありがとうキャンペーン中なので、しばらくは気が済むまで科白劇キャストの皆さんを応援していこうと思う。